ダークボのふきカエ偏愛録

#67 金曜ロードにパラサイト、いやリスペクト!

この稿を書いているのは〈敬老の日〉。敬う両親も既にこの世になく、すっかり敬ってほしい側になってしまったもんで、ふきカエジジイとして細々と続けてきた新録企画も、毎度「卒業制作」のつもりで取り組んでます。
8月放送の『世界にひとつの金メダル』も「卒業制作」のつもりでしたが、実はこれが完成した直後から、ちょっと変化球な新企画がスタートしていました。
BSテレ東にて 9/26(日)夜7時~放送のシネマスペシャル『パラサイト 半地下の家族』
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ダークボのふきカエ偏愛録もはや紹介するまでもありませんね。
世界中の映画賞を総ナメにして、韓国映画初の米アカデミー賞作品賞に輝き、日本でも一大ブームとなった、ポン・ジュノ監督の大ヒット作です。

今年1月に日本テレビ「金曜ロードショー」の35周年記念企画(おめでとうございます)として放送され、高視聴率を記録。
日テレさんはこの一度きりの放送のために、『ホーム・アローン3』以来のオリジナルふきカエを制作されましたが、これが素晴らしい出来でね! 主役の一人、貧困家族の長男ギウ(チェ・ウシク)の声をアテた神木隆之介さんも、よくある「タレントふきカエ」のように浮くこともなく、見事に作品世界にハマっていました(アニメの『君の名は。』とか、声優経験も多い天才ですからね)。

そしてこのほど、無料BSとして初放送させて頂くことになりまして。
金曜ロードと同じくBSテレ東も「本編ノーカット」ですから、当然ながら金曜ロード版のふきカエで行きたかったんですが、神木隆之介さんは金曜ロード35周年を祝っての一度限りの特別出演ということで、その記憶も新しいうちに他局で放送させて頂くことはできませんでした。
となれば全面新録するか!とも考えましたが、ソン・ガンホが持ち役の山路和弘さんはもちろん、金曜ロードの北條プロデューサーこだわりのキャスティング、安江誠ディレクターの丁寧な演出には文句のつけようもなく・・・この際、ギウ役だけ他の声優さんで新録して差し換えようと思い立った次第です。

ダークボのふきカエ偏愛録改めて安江Dと相談し、ギウ役は、内山昂輝さんにお願いすることにしました。
内山さんはポン・ジュノ監督の大ファンとして知られ、「別冊映画秘宝 決定版 韓国映画究極ガイド」(双葉社刊)でも監督への熱い想いを語り倒してます。
そんな内山さん、現場では意外にクールな感じでしたが、さすがの熱演で新たなギウ役を構築してくれましたよ。

これまで、旧ふきカエの欠落シーンを補う追加収録(『ベン・ハー』)や、発掘した音源による差し換えミックス(『バトルシップ』の東條加那子さん版)など、様々な変化球企画を経験してきましたが、こういうケースは初めて。
基本は金曜ロード版だし、追録したギウ役も翻訳は金曜ロードのままですから(若干いじったけど)、いつもの新録企画のようにははしゃげないのですが、金曜ロードにパラサイトしたわけじゃないからね! リスペクト!
初のテレビふきカエに神木隆之介さんが華を添えた日テレ版は〈プレミア吹替版〉、内山昂輝さんの想いが吹き込まれたBSテレ東版は〈プラチナ追録版〉と呼ばせて頂きます。

『パラサイト 半地下の家族』〈プラチナ追録版〉も、放送は一度きり。お見逃しなく!

ついでに。

ダークボのふきカエ偏愛録『パラサイト』の翌日、9/27(月)夜6時54分~のBSテレ東「シネマクラッシュ」は『ウォーターワールド→ 番組ホームページ 。
このコラムでも再三ふれてきましたが(これ とか)、昔「木曜洋画劇場」で新録したケビン・コスナー=津嘉山正種さん版です。

ちなみにBSテレ東では、この『パラサイト』と『ウォーターワールド』を、なぜか〈SDGsウィーク〉の2プログラムとしてエントリー。前者は格差社会の現実を抉るエンタテインメント、後者は世界が水没する前にストップ・温暖化!ってことですね。
まあ、そういうことはじわっと感じて頂くとして、とにかくふきカエでお楽しみください!

→ ギウ役内山昂輝さんコメント掲載中!

[画像はAmazon.co.jpより]
※Amazonのページで紹介しているDVD・ブルーレイ等のソフトは、今回紹介する日本語吹替え音声を収録しておりませんので、ご購入等の際はご注意ください。