暖冬と誰が言ったか忘れたが、とっても寒かったこの冬。そして、あれよあれよという間に春の陽射しが優しくて、心も温かくなる3月がスタート。3月は別れの季節でもありますが、新しい出会いが待っていますよね。なんだか心なしかワクワクする自分がいることに、ちょっと驚いています。そんな歳でもなかろうにと･･･(笑)

では、今月もオススメの1本目をご紹介します。
2012年公開、スティーブン・ダルドリー監督作品の

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

です。長いタイトル（邦題）ですね。あの2001年9月11日以降のニューヨークを舞台にした少年オスカーの成長物語です。

宝石店を営むトーマス（トム･ハンクス）は、アスペルガー症候群を抱える11歳の息子オスカー（トーマス・ホーン）に［調査探検］という遊びを通じ、いろいろな体験や多くの人々と関わることを教えていた。そんな親子を、あの9・11アメリカ同時多発テロが襲う。父トーマスを失ったオスカーは、世の中の中心をなす存在が突然姿を消したという事実に、深い喪失を抱え、病的なまでの悲嘆に陥る。父の死後、1年が過ぎたある日、オスカーはクローゼットから落ちた青い花瓶の中に1本の鍵を見つける。この鍵に父からのメッセージが託されていると感じたオスカーは、秘密を探るべく［調査探検］を再開するのであった。1人きりの［調査探検］に、度々パニックに陥るオスカーだったが、その姿を見守る母リンダ（サンドラ・ブロック）と衝突しながらも、いろいろな場所へ行き、様々な人々と出会い、そして何よりも母リンダの言葉だけではない深い愛を知ることで、初めて悲しみが共有されるのであった。
あの9月11日、TVの前でただただ呆然とした自分を思い出します。
さて、ふきカエのキャストは、トーマスを江原正士さん、リンダを本田貴子さん、オスカーを武田華さんが演じられ、物語に深みを与えています。
この春休み、是非ご家族で、切ないけれどもさわやかな感動をご堪能ください！！

［作品画像はAmazon.co.jpより］
※Amazonのページで紹介しているビデオテープ・DVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。

2本目は、1992年公開、マーク・ライデル監督作品の

『フォー・ザ・ボーイズ』

です。第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争の3つの戦争で軍の慰問活動のトップスターとして活躍した、エンターテイナーの2人の波乱万丈の人生を描いた物語です。

長年の功労を称え、全米芸術勲章が授与されることとなった往年のスター、エディ&ディクシーの2人。特別番組の出演を控え、隠遁生活を送るディクシー（ベット・ミドラー）の元へ、テレビ局のジェフ（アリー・グロス）が迎えに来たが、彼女が会場へ行かないと言い出し、大慌て。なんとか説得を試みるジェフに、ディクシーはエディ（ジェームズ・カーン）との出会いを話し始める。時は1942年、夫を戦場へ送り、息子ダニーと暮らすディクシーの元に、［アメリカのエンターテイナーであるエディと共に、戦地へ行く慰問団に加われ］との伝言が届いた。彼女はそれを受け、ナチス空襲下のロンドンに赴く。そこでディクシーは、エディに負けず劣らずの活躍ぶりを見せ、ミラクルコンビが誕生する。その後も各戦地に行き、兵士達の前でパフォーマンスを繰り返す2人。とどまることを知らない2人だったが、エディが、長年、台本書きを務めてきたディクシーの叔父アート（ジョージ・シーガル）をクビにしたことからぶつかり合い、コンビは解消…2人は波乱に満ちた人生をたどるのである。
ベット・ミドラーとジェームズ・カーンの演技はもちろん、パフォーマンスをしている時の歌唱力もすごいのです。そんなステージを盛り立てるふきカエのキャストは、ディクシーを藤田淑子さん、エディを羽佐間道夫さん、アートを阪脩さん、ジェフを牛山茂さんといった、そうそうたる顔ぶれでお届けいたします。

ちなみに私、ベット・ミドラーさんの大ファンであります。演技はコメディーからシリアスまで何でもござれ。初めて買ったLD（皆様ご存知ですか?）は彼女の主演作『ローズ』（高かった…。9,800円もしたのですよ…。）でした。一番好きな作品は、何と言っても『フォーエバーフレンズ』。映画の中で、ベット・ミドラーが歌う「Wind Beneath My Wings」（邦題：愛は翼に乗って）。この主題歌が大好きなんです。是非こちらも合わせてご覧ください。

［作品画像はAmazon.co.jpより］
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