長谷川のお薦めって事でどうでしょう♥︎

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あの暑かった日々が過ぎ、すっかり日本の秋です。台風も立て続けに発生し、特に10月の台風19号の被害は甚大なものでした。何も出来ない無力さを感じ、言葉になりません。そんな中、一部試合中止にも追い込まれたラグビーワールドカップ2019で、魂のプレーを続ける日本代表のラグビー選手の皆様に、勇気と力をいただきました。「諦めない」。この言葉の意味を今までこんなにも重く感じたことはありません。

長谷川のお薦めって事でどうでしょう今回の1作品目は、大会開幕記念でテレビでも放送された2010年公開、クリント・イーストウッド監督作品

『インビクタス/負けざる者たち』

をご紹介します。
舞台は90年代、南アフリカ共和国。アパルトヘイト運動による国家反逆罪で、27年にわたり投獄されていたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が、1990年に釈放され、1994年同国初の黒人大統領となった。そのため、政府の主要ポストの白人官僚たちはマンデラの人事を恐れていたが、「辞めるのは自由だが、新しい南アフリカを作るために、あなたたちの協力が必要だ」と前政権の職員を差別しないことを宣言すると、職員たちは安心し、マンデラの元で新しい国作りのため尽力するようになった。さらにマンデラは、アパルトヘイトの象徴として、黒人の国民の間では不人気なスポーツだったラグビーが、白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、周囲を説得し、低迷期にあったラグビーチーム“スプリングボクス”の主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)をお茶会に招いて語り合った。その言葉に何かを感じたフランソワは、チームと共に貧困地区の子供たちにラグビーを教えに行くことをはじめ、国が変わるなら国の代表である自分たちも変わろうと率先してチームを引っ張り、徐々に国民の間で人気を高めていった。その後、1995年自国開催のラグビーワールドカップにおいて、誰もが思いもしなかった快進撃を見せ、決勝進出を果たす。相手は最強と謳われるニュージーランドのオールブラックス。白人も黒人も関係なく集い、スプリングボクスを後押しする声援で溢れる、試合開始直前のあるシーンはとても圧巻です。
とにかく、今の日本代表と重なる、心を熱くするこの作品。ふきカエは、マンデラを坂口芳貞さん、フランソワを加瀬康之さんのお二人が演じられています。是非、ビールを片手に、日本開催のラグビーワールドカップの感動を振り返りながらとくとご覧あれ!!
 

長谷川のお薦めって事でどうでしょう続きまして2作品目は、2015年公開、フランソワ・ジラール監督作品

『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』

をご紹介します。
シングルマザーに育てられた12歳の少年ステット(ギャレット・ウェアリング)は癇癪もちで、いつもトラブルを起こしていた。しかし母親が突然事故で亡くなり、これまで会ったこともなかった父親ジェラルド(ジョシュ・ルーカス)が後見人になることに。既婚者であるジェラルドは、ステットの母親との不倫関係はもちろん、実の子であるステットの存在を隠していたため、一緒に暮らすわけにはいかず、彼を全寮制の音楽学校に入学させる。入学当初は学校に馴染めず同級生からもいじめられていたが、教師カーヴェル(ダスティン・ホフマン)の師事の元、その怒りを歌の練習に向けた結果、ステットは歌唱力を着実に伸ばしていった。その努力と歌唱力を校長(キャシー・ベイツ)はじめ先生方に認められ、ついに合唱団の一員となるが、さらなるトラブルが続く。ステットはその現実を乗り越えることができるのか!?
ふきカエはステットを村瀬歩さん、ジェラルドを滝知史さん、カーヴェルを安原義人さん、校長を西宏子さんが演じられています。昔、ウィーン少年合唱団のコンサートを聴きに行ったことがありますが、少年の声は短い時間の宝物。それはそれは美しい音色でした。秋の夜長、美しい音楽と共にお楽しみください。
 

[作品画像はAmazon.co.jpより]
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