ダークボのふきカエ偏愛録

マッドマックスも連続放送!

日本で試写が回り始めてから、ネガティブ評は1つも聞こえてこない。公開前からテンション上がりまくりの新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(6/20公開)。

(日本語吹替え版のスタッフ・キャストはこちら)

これに見ず転で食らいついたのは案の定、テレビ東京「午後のロードショー」と、BSジャパン「シネマクラッシュ金曜名画座」だ!

…とは言うもののこの両者、同じビルの1フロア違いで作業しているというのに、互いの動きを知らないまま、勝手にMM応援(便乗)プロジェクトを進めていた。果たして両者のラインアップは…

テレビ東京「午後のロードショー」 (午後1時35分~)
6月 5日(金) 『マッドマックス』
6月12日(金) 『マッドマックス2』
6月19日(金) 『マッドマックス/サンダードーム』

BSジャパン「シネマクラッシュ金曜名画座」 (夜8時~)
6月19日(金) 『マッドマックス』
6月26日(金) 『マッドマックス2』 …2本だけだ。悪いな。

もちろんすべてふきカエだが、午後ロードは早々に、3作とも現存する旧テレビ版での放送と決めた。しかしそうすると、マックス(メル・ギブソン)のふきカエは、『1』が安原義人さん、『2』が山寺宏一さん、『3』が岡本富士太さんと、毎週違う声になってしまう。
ふきカエにこだわるわが「シネクラ」は、かくなる上は!とマックスの声を揃える企てを開始した。どうせ2本だけだし! 2本とも新録してやるぜ! 新録するならメルギブは「I」さんだろ!

…そんな矢先、驚くべき情報が飛び込んできた。新装発売されるブルーレイBOXで、マックスの声が揃ったらしい。まさかIさんでは? …違った。
『1』が1982年から繰り返し放送され、日本の洋画劇場ファンが最も馴染んでいるマックスの声は、やはり安原義人さんだろう。殊に『1』のマックスはまだスーパーヒーローじゃないし、安原さんのナイーブなふきカエは絶品。ということで、『1』に合わせて『2』と『3』を安原さんで新録されたのだそうだ。

そう聞いて、血気にはやっていた俺の心は折れた。いや、会社員としての理性を取り戻した。
新ブルーレイBOXの発売は6月17日。『2』を発売日前に放送する「午後ロード」は無理でも、発売後の放送になる「シネクラ」なら、新録ホヤホヤの安原バージョンを使わせてもらえるかもしれない。
日頃は「テレビ版」至上主義の俺だが、今回ばかりは安原さんのふきカエが聴きたい、聴かせたい。かくして交渉の結果、新ブルーレイのお披露目として、BSジャパンでは2週連続、安原マックスでお送りすることになった。

このコラムの更新前に、「ちょっとした仕掛けがあります」なんてツイートしちまったもんで、MMファン、ふきカエファンには過大な期待をさせちまったようだが、〈「午後ロード」と「シネクラ」を両方観れば、『マッドマックス2』の聴き比べができまっせー!〉というのが“ちょっとした”、本当にちょっとした仕掛けなのであった。
がっかりさせちまったかな?…すまん。お詫びと言っちゃ何だが、番組内でプレゼントもぶちかますんで、どしどし応募してくれ。それと、一時はその気になった新録は、いずれ別の企画で決行するからな。

そうそう、『マッドマックス/サンダードーム』の安原バージョンは放送されないので、3作とも安原マックスで聴きたい人は、ブルーレイBOX<スーパーチャージャー・エディション>を購入されたし。これも“ちょっとした仕掛け”の一部ってことで、そこんとこよろしく。

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[作品画像はAmazon.co.jpより]