「吹替えを盛り上げたい!」楠大典さん、高橋広樹さん、甲斐田裕子さん、園崎未恵さんが登壇、『ワイルド・スピード【ザ・シネマ新録版】』完成披露試写会イベント開催!

ワイルド・スピード【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】
 
1月28日(日)夜9時からのTV独占初放送が迫る、『ワイルド・スピード【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】』。その作品の初披露となる完成披露試写会イベントが1月23日(火)に東京・池袋の新文芸坐で行われました。
新録版に参加したメインキャスト声優の楠大典さん、高橋広樹さん、甲斐田裕子さん、園崎未恵さんが登壇しました。
 
楠大典さん(以下:楠さん):皆さん、こんばんは。ドム役の楠大典です。私たち、このチームは、シリーズ4作目、15年前の作品となる『ワイルド・スピードMAX』から参加しておりました。今回、1作目に参加出来るということで、本当にうれしく思っております。
今日は、楽しく最後まで観ていただけたらと思います!
 
高橋広樹さん(以下:高橋さん):ブライアン・オコナー役を担当しております、高橋広樹と申します。皆さん、ご来場ありがとうございます。
このメンバーで、15年前に吹替えを演じさせていただいて、ここ数年は(演じるブライアンというキャラクターが)休憩中ではありますけれど、またいずれ帰ってきてくれたらいいなという願いを持ちつつ、(1作目の)新録版ということでこのメンバーと吹替えに参加させていただいて幸せに思っております。この作品が皆さんに素敵な形で届くよう、願っております。
 
甲斐田裕子さん(以下:甲斐田さん):皆さん、ご来場ありがとうございます。レティ役の甲斐田裕子です。
2009年の『~MAX』から参加しています。その『MAX』で一回死んだかと思われたキャラクターですが6作目『~EURO MISSION』で帰ってきましたので、(高橋さん演じる)ブライアンもいずれ帰ってくるんじゃないかと思って楽しみにしています。今日は皆さん、楽しんでいってください!
 
園崎未恵さん(以下:園崎さん):ミア・トレット役、この作品の中ではまだ、トレットですね。園崎未恵です。今日は、平日にもかかわらず満席のお客様、本当にありがとうございます。
私も『~MAX』から始まって、15年、ミア役を務めさせていただいておりますけれども、他の作品でも(ミアを演じる)ジョーダナ・ブリュースターさんの吹替えを演じさせていただいたり、いいお付き合いをさせていただいております。今回は第1作に戻りまして、私たちが吹替えをしていなかった1作目を装いも新たに皆さんにお届けする機会に恵まれまして、しかも今日は4Kの上映だということですよね。
ちなみに、今日、『ワイルド・スピード』初めて観るよ、という方いっらしゃいますか?(若い方も含め、会場の観客から手が挙がる)おぉー、今日第1作目を観ていただいたら、2作目、3作目、4作目とどんどんどんどん続きますので、この(吹替え)メンバーが揃うのは4作目からになるのですが、ぜひ楽しんでいただけたらなと思います。最後まで、お楽しみください!
 
吹替えメンバー4人で、ステージに立ったことはあるかを訊かれた皆さんは、
「初めて!」と口を揃えます。
 
甲斐田さん:(『ワイルド・スピード』の)収録でもこの4人は揃ってないです。
楠さん:公のステージの場もなかったですからね。
高橋さん:こうやって4人揃うのは、我々にとってもレアです。
園崎さん:劇場公開作品の吹替えは、個別で収録することがほとんどなのです。仲睦まじいこんな感じでインタビューも取らせていただいていますが、実際の収録するのは、たまに数名とかでといったことがあるくらいです。
 
それでも、15年という経験からファミリーといった一体感が出ていることを伝えられると、
 
高橋さん:やっぱり大典さんがいらっしゃってくれるから。みんなをまとめてくれてね。
 
参加したシリーズ作品についての印象については、
 
楠さん:以前の作品では、担当声優がいなかったわけですよね。次の作品で替わったり、FIXというのがなかった状態で、ここまで長く続くと思っていなかったんですよね。ただ、僕は『ワイルド・スピードX2』で違う役(ローマン役)を演じているので、これ(4作目からドム役を)演っていいんですか?ということを事前に確認したりはしましたね。
その時も、面白い作品に参加できたな、という感じでした。(高橋さんに)『~MAX』も収録は一緒じゃなかったよね?
 
高橋さん:私も一人で収録だったので、皆さんの声も聞かずに演じたので、掛け合いも出来ていない状態でした。
(4作目以降が制作されるのか)決まっている状態じゃないから、劇場公開版は僕たちでしたけど、TV放送版はまた違う方(『~MAX』にはテレビ朝日「日曜洋画劇場」版の吹替えが存在)ということがありましたね。
でも、やっぱりこのメンバーで演じる『ワイルド・スピード』は、ほっこり感というか、特別感を感じています。
 
甲斐田さん:他のスタジオでは皆で一緒に演じることもあるので、こう来るだろうな、というのが想像できて、演じやすいですね。
 
シリーズを重ねるごとに派手になっていく作品の原点となる1作目については、
 
甲斐田さん:どんどん世界規模になっているのに、1作目を観るとびっくりですよね。
園崎さん:こんなにシンプルなお話しだった!
高橋さん:『ワイルド・スピード』の神髄が詰まっているよなって感じがします。
楠さん:元となる話しですからね。もともとファミリー感とか凝縮されてて、こういうところから始まったんだよ、という1作目ですね。
 
改めて1作目の収録で感じたことについては、
 
楠さん:1作目を演じたいという気持ちはあって、だけど、新たな作品の一つとして取り組んでいったってことかな。
僕はヴィン・ディーゼルと同い年なんですよ。一緒に年を取ってきているんですけど、(1作目の映画の中で)一挙に23年前に戻っているけど、僕自身は戻っていないですよね。声の感じはどうしようか、というのはありましたが、声優としての仕事の作業の中で、あまりとらわれることなく、その作品を観て、どう演じようかということだったと思います。
 
園崎さん:ジョーダナ・ブリュースターという女優さんを15年吹替えさせていただいて、先ほども申し上げましたが、他の作品でもご一緒させていただくこともありました。
(ジョーダナ・ブリュースターさんは私生活で)お母さんになられていて、『ワイルド・スピード』の出番が少なくなったり、色々な事もあって、一緒に年を重ねて、見ていた目線が、今回グッと、時が戻っていったので、ものすごく新鮮な気持ちで取り組めました。1作目の最初の吹替え版放送もザ・シネマさんであったので、そのバージョンの吹替えを観ながら、自分だったらどう落とし込んでいくのかな、ということも自分なりに改めて新鮮に考えていきました。
あと、出演者たち、向こうの演者さんたちのお芝居がすごくフレッシュでした。最近の作品だとお芝居の安定感もすごいですが、(1作目の)ミアはハイ・ティーンの空気が全然抜け切れていないっていう雰囲気もあって、(高橋さんに向かって、)2人でやり取りしているシーンはちょっとドキドキしちゃいました。広樹くんとは違う日にちで収録していたのですけど。
高橋さん:一緒に演りたかったですねぇ。
園崎さん:演りたかったですねぇ。私は、大典さんと収録をご一緒していました。
楠さん:イヤなの?(場内爆笑)
園崎さん:(笑)イヤじゃないよ!(笑)なんで?兄!(笑)
でも、兄とあまり絡まないんですよ。「やめて!」しか言わない(笑)だいたい言ってるのが「兄さん、やめて!」でした。
 
甲斐田さん:私はミシェル・ロドリゲスさんを吹替えたのが『~MAX』が初めてで、まだ20代でしたし、いわゆるヒロインではない、ガツンと力強い女性を演じるのが初めてだったので、どう演じるかを悩んだ思い出があります。その後も『~EURO MISSION』以降、毎回このカッコよさをどうしたら出せるんだろうっていうのを悩みながらきている中で、1作目に戻ったわけですよね。さあ、若くしなきゃなと思ったんですけど、初登場シーンを観ていただければわかりますが、なかなかの(笑)、衝撃の初登場で、これだったら若さを気にしなくていいな、というのがあったので、楽しく吹替えすることができました。いつもの通りな感じで演じられましたね。
 
高橋さん:まず、未恵さんもおっしゃったけど、「若い」っていう。それがキャラクターの若さでもあるし、演じる故・ポール・ウォーカーもまだ大作に出演する前で、役者としてのエネルギーも画面から伝わってくるし、熱気が溢れている、情熱が伝わってきましたね。そんな彼に(声を)あてていくと作業がとても新鮮だったなという感じです。
(演者が)若くなるということに対して、他のインタビューでも訊かれたりしたのですが、我々は他の作品だったり、他の(若い)役者さんだったり、千差万別な年齢のキャラクターにあてているので、周りの皆さんから「今度のブライアンは若いよ」と言われるのが(笑)、逆にプレッシャーでしたね。
今作のディレクター(宇出喜美さん)と別の作品で収録していたのですが、この1作目のブライアンより少し若い役でした。(宇出さんから)「若い声、そんな感じだったんだな。OK、OK、今度の(『ワイルド・スピード』)よろしくな」っていうのをもらってから来たので、その部分では気が楽な収録になりました。
 
ここで会場の観客の皆さんに向けた抽選会へ!サイン入りグッズやコロナ・エキストラ等がプレゼントされ、大いに盛り上がりました。
そして楠さんから会場の皆さんに向けてのコメントが。
 
楠さん:『ワイルド・スピード』、皆さんが大好きなこの作品。長期間に渡って関わることができて、本当にラッキーというか、光栄ですし、これからも何作か続きます。その原点となる、この作品を楽しんでいただけたらなと思います。
そしてまた、皆さんの中でも、気に入っていただけたら、「吹替え版を観に行こうぜ!」って、お友達とか、親戚とか、色んな方に宣伝して、ザ・シネマさんにも加入していただいて、この作品を皆で観るというね。
僕は、吹替えを盛り上げたいんです!、ぜひ、皆さんの力を貸してください!
今日はありがとうございました!
 
大きな拍手に包まれ、会場を後にした皆さんはさらに取材を受けに会場の外へ。満席となった試写会会場に集まった幅広い世代に観客について訊かれた高橋さんは、「小さなお子様からご年配の方まで、この作品を楽しみしているのを感じられて非常にうれしく思いました。」と語り、楠さんは「皆さんから期待されている分、責任感が増すというか、この先もしっかりしなきゃなと感じましたね。」と客席からの熱気を受け取られていました。
さらに広い世代に受け入れられた『ワイルド・スピード』の魅力について、楠さんは「作品の中に色んな要素が入っているからだと思いますね。皆が好きなものの要素、ファミリーといったチーム的な要素、カーアクション、アクションの要素、さらに恋愛ドラマ的な要素、そういった事がバランスよく入っているっていうのが、多くの人が刺激されるんじゃないでしょうかね。」と答えると、高橋さんも「そういった要素がわかりやすくて、明快なんですよね。だから、今日は会場に小さいお子さんもいてびっくりしましたが、受け入れられるのでは。」と分析、園崎さんが「1作目は日本の車ブームに乗っかったというのもあったと思うんですが、観終わった後に、あー面白かったと終わることが出来る、単純明快ではないけれど、様々な年齢の方が気軽に楽しんでいただける要素が入っていて、お父さんお母さんが観ているのを、そのお子さんが、サントラもかっこいいねって入っていくこともあるのかなと。そうやって代々続いていく作品になっているのかなと思います。」と語れば、甲斐田さんから「以前にメイクをしてくださっていた美容師さんが若い方で、お父さんが『ワイスピ』が好きで、毎回新作が出るたびにお父さんと映画館に行くという、娘と父親を繋いでいて、素敵だなって思いました。」というエピソードを披露していただきました。
そしてやはり最後は楠さんから締めとなる「素晴らしい『ワイルド・スピード』という作品、字幕版もすごく素敵なんですが、僕たちが演じている吹替版も楽しんでいただけたらと思います。アクションとか恋愛の細かいところを観ようとしたら、吹替版がいいんですよ。皆さんで吹替版を広めましょう!」とアピールしていただきました。
 
ワイルド・スピード【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】』は、1月28日(日)夜9時から洋画専門チャンネル ザ・シネマでTV初独占放送!
どうぞお楽しみに!
 


 
2024年1月28日(日)夜9時~
CS放送 洋画専門チャンネル ザ・シネマにて、独占TV初放送!
ワイルド・スピード【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】
監督:
ロブ・コーエン
キャスト:
ドム:ヴィン・ディーゼル(楠大典
ブライアン:ポール・ウォーカー(高橋広樹
レティ:ミシェル・ロドリゲス(甲斐田裕子
ミア:ジョーダナ・ブリュースター(園崎未恵
特設ページ:
⇒ thecinema.jp/special/shin-roku/