吉田Pのオススメふきカエル

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『飛べ!闘え!ぶっ○○せ!』

コロナだ辞任だ解任だと何のかんの揉めながらもTOKYO2020は無事(?)開幕、東京は緊急事態宣言下で夏本番を迎えました。昨年の今頃はおっかなびっくりへっぴり腰で営業していた映画館もさすがにもう手慣れたもの、一席飛ばしの客席や種々の感染対策もすっかり定着した感があります。それは客であるこちらも同じこと、チケット見せる→スマホ型体温計に顔を映して「ピ」→速やかに入場、という一連の儀式を流れるようにこなす姿はもはや様式美と言えるでしょう。でも先日暑い盛りに時間ギリで駆け込み汗だくの真っ赤な顔で「ピ」をやった結果が35.4°だったときはさすがにそれホントに大丈夫かおいと思いましたが、何にせよ映画館が開いてるだけでもありがたいと思う今日この頃です。

ところで皆さん『ゴジラvsコング』は観ましたか!すごい映画でしたね!終わってからよく考えると「?」なところが200個ぐらいありますが観てる間は一切気になりませんからね!つかそんなこと考える暇もなく話がジャカスカ進む!この猛暑の中、細かいことを考えるとアタマが沸いちゃうので夏に観る映画としてこの姿勢は実に正しい!というコトで今回はそのゴジラが先陣を切った“スコーンとヌケのいいサマームービー”をまとめてご紹介します!考えるな!感じろ!

吉田Pのオススメふきカエル

『ワイルド・スピード ジェットブレイク』
監督:ジャスティン・リン
声の出演:ヴィン・ディーゼル ミシェル・ロドリゲス
8月2日より全国ロードショー
→ 公式サイト

レティと幼い息子のブライアンの3人で静かに暮らしていたドミニクは、ある日仲間のピンチの知らせを聞く。ローマンら“ファミリー”と合流したドミニクは、現場で世界中のコンピュータ・システムを操る装置を見つけるが、突如現れ装置を奪っていったのはなんと弟のジェイコブだった。凄腕の殺し屋で一流ドライバーであるジェイコブは、実は某国の独裁者組織の一員で、ドミニクたちは世界を震撼させる陰謀を止めるため動き出す。対立する兄と弟…明かされるドミニクの過去…果たしてファミリーの運命は?!
 

ワイスピシリーズも回を重ねてついに九作目。始まった頃はワルい兄ちゃんたちが車かっ飛ばしてコソ泥したりタイマン張ったりと不良性感度100%の映画でしたが、4作目の『ワイルド・スピードMAX』から方針変更。ワイスピファミリーが様々なミッションで巨悪と戦う“クルマに乗りっぱなしの007”となりました。当然見せ場もどんどんエスカレートして戦車や戦闘機が相手のカーチェイスあたりはまだ序の口、前作の『ICE BREAK』で氷をぶち破って巨大な潜水艦が登場した時には「俺はいったいナニを見せられているのか?」と一瞬混乱しましたが、そうした奇想天外な展開こそワイスピの真骨頂。今回の『ジェットブレイク』もさらにスケールアップしたアクションが展開されるのは間違いないでしょう。個人的には予告編でも登場した“走行中のトレーラー直立前転”のシーンが楽しみ。『ダークナイト』でもやってましたが今回は長さがアレの三倍ぐらいあるんですよね。いいぞーもっとやれー。

そしてもちろん日本語吹替え版も同時公開。ドミニク=楠大典、レティ=甲斐田裕子をはじめ、ファミリーの面々には鉄壁のレギュラー陣が揃っています。そうなると今回の強敵であるドミニクの弟ジェイコブ役を誰が担当するかが気になりますが、まあそれは観てのお楽しみとしておきましょう。8月2日より、アクセル全開でスタートです!
日本語版吹替キャストはこちら→話題のふきカエ『ワイルド・スピード ジェットブレイク』

 

吉田Pのオススメふきカエル

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
監督:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー イドリス・エルバ
8月13日より全国ロードショー
→ 公式サイト

ジョーカーと別れて彼氏募集中の身になり、ますますクレイジーになったハーレイ・クインを筆頭に、最強スナイパーのブラッドスポート、敵をチーズに変えてしまう能力を持つポルカドットマン、平和のためには暴力もいとわないという矛盾な生き様のピース・メイカー、ネズミを操って戦うラットキャッチャー2、そして食欲意外に興味のないキング・シャークという、いずれも強烈な個性をもった悪党たちが、減刑と引き換えに、危険な独裁国家から世界を救うという決死のミッションに挑む。
 
  

さてヌケのいいのをもう一本。どっかで聞いたことあるタイトルだなと思ったら2016年に公開された『スーサイド・スクワッド』と同じ話でした。ただしリメイクではなく、同じ原作からの再映画化とのこと。服役中の悪人どもが減刑と引き換えに特殊部隊を結成して巨悪と戦う“DCコミックス版『特攻大作戦』”というプロットは今回も同じ。でもただやり直すんじゃあ芸がないなあと思いきや、なんと監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンと聞いて期待度は120%!『アベンジャーズ』の最終二部作では製作総指揮を務め、自ら監督した『ガーディアンズ~』のシリーズを過去にSNSで発信していた不謹慎なジョークを理由に一度は解任され(どこも同じですなあ)でもやっぱりコイツを撮れるのはお前しかいないわと電撃復帰した問題児。前回の『スーサイド・スクワッド』が今ひとつ大人しくて不完全燃焼だったこともあり、「おーし今度はガンガン行ったれや!」と観るほうも気合が入ります。登場するキャラはすっかりDC映画の一枚看板となったハーレイ“マーゴット・ロビー”クイン、中の人がワイスピにも出てたブラッド“イドリス・エルバ”スポート等々、とんでもない悪人ばかり。そんでこいつらが戦う相手というのがまたトンでもなくて、そいつが登場すると「え?別の映画になった?」と思ってしまうほどのインパクト。ぜひ劇場の大画面でご堪能ください。

そんな最強軍団ですから吹替え版のキャストもまた最強。ハーレイ・クイン=東條加那子はもちろんのこと、ブラッドスポートにはワイスピでもイドリス・エルバを吹替えた我らの山ちゃんこと山寺宏一、さらに宮野真守、大塚明夫、宮内敦士、玄田哲章(オリジナル版の声がアノ人なんで)と眩暈がするような名前が並んでいます。まあマニアックな楽しみ方をするならば、DCとはライバルであるマーベル映画の吹替え版を思い出しながら「あ、ハルクとスター・ロードと『デッドプール』のケーブルと…」なんてちょっと意地の悪い連想をしてみるのも面白いかもw
日本語版吹替キャストはこちら→話題のふきカエ『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

この夏は他にもライアン・レイノルズがゲームのモブキャラを演じる『フリー・ガイ』、ブロードウェイで大ヒットした舞台を映画化したミュージカル『イン・ザ・ハイツ』など、オリンピックに負けない豪華な作品が公開されます。感染対策ばっちりの涼しい映画館で、猛暑もコロナも忘れてお楽しみください。

 

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吉田Pのオススメふきカエル
予習として過去作全部観るのも大変ですが、こっから後は観といたほうがいいかも。