外国映画をこよなく愛し、数々の吹替えの制作現場に携わり、音声業界でも名うてのふきカエ愛好家である吉田プロデューサーと長谷川マネージャーとMr.ダークボ がぜひ観ていただきたい名作・秀作をご紹介!

※Amazonのページで紹介しているビデオテープ・DVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。

木曜洋画劇場特別企画・秋のバトルアクション祭り!

かつてテレビ東京系で放送され、全国の洋画及び吹替えファンを熱狂させた「木曜洋画劇場」!残念ながら現在テレビでその勇姿を見ることは適わないが、奇しくもこの秋、まるで木曜洋画で放送するために作られたかのようなバトルアクションがニ作品、劇場で公開される!もちろん吹替え版同時公開!これは本欄としても全力で支援する所存だ!まずは木曜洋画恒例の熱い番宣をご覧いただこう!それぞれのナレーターの声で脳内再生してくれ!


『ハンガー・ゲーム』(ナレーション:来宮良子)

「それは、独裁国家が仕掛けた残酷なゲーム。」(ハッピー・ハンガー・ゲーム!)
「生き残るのは一人だけ。」(必ず生きて帰る)
「そして敗者には…」(ゲームオーバーだ!)
「死が待つのみ。」(バキッ)
「愛する者のため、少女は弓を取る。」(ヒューン)
「生存確率1/24。究極のサバイバル・アクション!」(ドカーン)
「『ハンガー・ゲーム』。絶賛公開中」

ハンガーゲーム 公式サイト

(日本語吹替え版のスタッフ・キャストはこちら)


文明崩壊後、独裁国家となったアメリカ。冷酷な支配者層は毎年、全国12の地区から選ばれた十代の男女が最後の一人となるまで殺しあう一大イベント “ハンガー・ゲーム”を開催していた。ゲームの模様は全国にテレビ中継され、勝者は巨額の富を得ることが出来る。第12地区に暮らす貧しい少女カットニスは、幼い妹の身代わりとしてゲームに参加することになる。彼女の武器は生まれ持った直感と、狩りで鍛えた弓矢の技術。共に選ばれた同級生のピータと共に、命がけのゲームが始まった!


まず第一弾は、全米で驚異の大ヒットとなった『ハンガー・ゲーム』だ!主役は今売り出し中の若手演技派、ジェニファー・ローレンス!見たとおりのカワイコちゃんだが、弓を持たせりゃ百発百中、ランボーもホークアイも裸足で逃げ出すスナイパーだ!吹替え担当は水樹奈々!若手声優では人気実力ともにトップクラスだ!そんな彼女に想いを寄せる若者たちに神谷浩史と中村悠一!腐女子ならずとも絶叫必至の布陣だ!そして彼らを影で支える指導教官役はウディ・ハレルソン!アル中の中年オヤジなのに、そのやさぐれ具合がなんともカッコいい!となれば吹替えはもちろん、我らが山寺宏一だ!名人芸を堪能してくれたまえ!そしてカットニスと共に闘う少女ルー役に今をときめくアイドルグループ乃木坂46から、生存確率1/33の厳しいオーディションを勝ち抜いた生田絵梨花が参戦している!安易なアイドル起用ではないぞ!全員への演技指導からオーディションまで丸一日かけてガチで選んだ!立ち会った私が言うんだから間違いない!「なんだタレント吹替えか」とか言ってる奴は聞いて驚け!本当に上手いから!

…そろそろ文末に全部「!」をつけるのが苦しくなってきたが今更やめられん!この調子でもう一本行くから付き合ってくれ!やってる方もちょっと後悔してるんだ!


『エクスペンダブルズ2』(ナレーション:立木文彦)

「荒ぶる筋肉軍団、再び見参!」(戻ったぜ!)
「今度の敵はスーパーヴァンダミングなアイツ!」(ジャンジャンジャジャン!)
「スタローン!」(ドカッ)
「ステイサム!」(ブイーン)
「リー!」(バキッ)
「ラングレン!」(バリバリバリ)
「ノリス!」(サムラーイ)
「ヴァン=ダム!」(ヴァンダボー!)
「そしてシュワ&ブルース!」(ドガガガガ)
「肉密度1000%のオヤジアクション!全身の毛穴で力こぶれ!」(ズゴーン!)
「『エクスペンダブルズ2』!10月20日、戦闘開始!」

エクスペンダブルズ2 公式サイト

(日本語吹替え版のスタッフ・キャストはこちら)


命知らずの傭兵軍団エクスペンダブルズ。彼らの今回の仕事は、バルカン半島の山岳地帯に墜落した輸送機からデータボックスを回収すること。しかし、その積荷を狙って謎の武装集団も動き出す。リーダーのヴィランは、機密データを利用して旧ソ連軍が埋蔵した大量のプルトニウムを掘り出し、某国に売り渡そうとしていた。取引が成功すれば、大国間の勢力均衡が崩れ、人類は破滅への道をたどることになる。世界の命運を賭け、エクスペンダブルズ対ヴィラン軍団の死闘が始まる!


上の番宣中のフレーズに聞き覚えがあったら立派な木曜洋画マニアだ!映画の内容については今更くだくだ言わん!ドカーンでバキーンでズゴーン!以上!そんなことより吹替え陣に注目!ささきスタローン、山路ステイサムほか、主要FIX陣はもちろん続投!これにブルース・ウィリス役でCMでもお馴染みの綿引勝彦、女戦士マギー役で栗山千明が加わった!極妻にGOGO夕張だからして、正に一騎当千の助っ人だ!そして初参加のチャック・ノリスは堀勝之祐!堀勝ノリスといえば『地獄のヒーロー2』!『デルタ・フォース2』!…えーと、分かる人には分かる!さらに今回の悪役はジャンジャンジャジャン=クロード・ヴァン・ダム!声はもちろん山寺宏一だ!山ちゃんは他にも『ハンガー・ゲーム』を始め『ロラックスおじさんの不思議な種』『モンスター・ホテル』と、この秋劇場公開される吹替え版に全部出ている!日本に山寺宏一は何人いるんだ!売れっ子なのはいいが、あんな美人の奥様と新婚なんだろう!もうちょっと早く家に帰ったほうがいいんじゃないか!大きなお世話か!すまん!しかし公私共に順風満帆で羨ましい限りだ!こんど秘訣を教えてくれ!いやください!


エクスペンダブルズ (期間限定価格版) [Blu-ray]

『エクスペンダブルズ(期間限定価格版)
[Blu-ray]』

[画像はAmazon.co.jpより]

エクスペンダブルズ軍団の主演作を全部並べたかったが、とんでもない数になるのであきらめた!ヴァン=ダムだけで三十本以上だ!そりゃ働きすぎだろう!お前は山ちゃんか!あ、山ちゃんだった!

 

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最近、よくニュースには世界中の悲しい出来事が流れているように感じます。
毎回こちらでご紹介させていただいていますように、私たちはDVDやBlu-ray等で、自宅や映画館でお手軽に世界旅行や時間旅行ができるようになりました。ふきカエは、国境や言葉の壁を越えて、様々な世界をより感じやすくお届けするお手伝いをしています。これからも皆様が、たくさんの異文化と触れ合い、考える機会をご用意していきたいと思います。

キル・ビル Vol.1 [DVD]

今回はその中の一つ、

『キル・ビル』シリーズ
[画像はAmazon.co.jpより]

をご紹介します。vol.1は2003年、続くvol.2は2004年に公開されました。
監督は、かのヲタク人、クエンティン・タランティーノ。とにかくヲタク度が高い。登場人物も曲者ばかり。
大筋は、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)の復讐劇ですが、ただの復讐劇ではありません。だってタラちゃんですもの。
そこここに現れる日本映画のオマージュの数々。いくつわかるかも楽しみの一つでしょう。
お父さんの世代では『修羅雪姫』の梶芽衣子を彷彿とさせるシーンもあり、老若男女の皆様、それぞれ楽しめる作品になっております。特に、リューの「ヤッチマイナァ!!」のセリフにはシビレます。

ふきカエのキャストは、ザ・ブライドに唐沢潤さん。復讐のターゲットたち、ビル(デビッド・キャラダイン)にこれまた悪の似合う家弓家正さん。ビルの弟バド(マイケル・マドセン)に立木文彦さん。オーレン石井(ルーシー・リュー)にキレの良い小山茉美さん。この方があの「ヤッチマイナァ!!」と言うんです。ヤラれたい!!
そして、我らが日本人!! 服部半蔵役で千葉真一さんやGOGO夕張役で栗山千明さんも出演しています。
余計な事は言いません。「ミチマイナァ!!」ってな感じです。

 

ホーカスポーカス [DVD]

もう一作は1994年作品。この時期になんてピッタリなんでしょう。ハロウィンの夜が舞台の

『ホーカス・ポーカス』
[画像はAmazon.co.jpより]

です。

300年の眠りから目覚めた魔女たちと子供たちが繰り広げる闘いを描いたファンタジーアドベンチャー。
魔女伝説の伝わる町にL.Aから引っ越してきた少年マックス。やめなさいと言われると、余計にやりたくなってしまうのが子供心です。しかし、そのイタズラ心が大変なことに…。

3人の魔女の騒動をコミカルに演出したのは、監督ケニー・オルテガ。
魔女たちには、シンガーでもあり劇中でも歌声を披露するベット・ミドラーを谷育子さん、そして、サラ・ジェシカ・パーカーを日野由利加さん、キャシー・ナジミーをさとうあいさんが怪演しています。
ディズニー製作なので、家族みんなでお楽しみください。

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闘魂祭、再び! 『フレディ VS ジェイソン』

この秋の話題のふきカエと言えば、当代の人気声優が大集合!の青春バトル『ハンガー・ゲーム』と、大御所声優をよくぞここまで集めた!のオヤジバトル『エクスペンダブルズ2』ですよね。(吉田Pのコーナーを参照されたし)
実は『ハンガー・ゲーム』の日本公開に一枚噛んでるテレビ東京とBSジャパンとしては、当然こちらを大プッシュ中なのですが、なぜか10月の映画番組にはエクスペンダブルなヤツらが勢ぞろい!

ランボー/怒りの脱出 [DVD]

まずBSジャパンの「火曜ロードショー☆」では、シルベスター・スタローンの『ランボー』シリーズを連続放送中。10月2日(火)はシリーズ第2弾『ランボー 怒りの脱出』。そして16日(火)は『ランボー3 怒りのアフガン』です。
ランボーのふきカエには、あの渡辺謙さんから玄田哲章さん、銀河万丈さんなどいくつもバージョンがありますが、ウチは「木曜洋画」時代からささきいさおさんのスタローンを贔屓にしてまして、今回もささきさんバージョンでの放送です(エクスペンダブルズのバーニー・ロスもささきさんですね)。

ダニー・ザ・ドッグ [DVD]

そしてテレビ東京の「午後のロードショー」は、よりによって<10月の木曜日はジェット・リー!>…
『ブラック・ダイヤモンド』『ダニー・ザ・ドッグ』『ローグ アサシン』『ロミオ・マスト・ダイ』というラインアップですが、中でも俺の“推しジェット”は、11日(木)放送の『ダニー・ザ・ドッグ』
これは俺が「木曜洋画」を離れた後、<木曜洋画劇場2000回記念>の1本として新録ふきカエで放送された作品です。当時、異動してテレビ東京ホームページの編集を担当していた俺は、これを援護射撃しようと、スペシャルサイトを作りました。このサイトは今も残っているので、こちらをご覧ください。ジェット・リー役の横堀悦夫さんやモーガン・フリーマン役の坂口芳貞さん他のインタビューが読めますよ。

フレディ VS ジェイソン [DVD]

10月の「午後のロードショー」は、他にもスタローンの『デモリションマン』やジェイソン・ステイサムの『アドレナリン』など、ちょっとエクスペンダブルすぎだろ!なラインアップ。
でも、今月の俺の本当のイチオシは、『ハンガー・ゲーム』も『エクスペンダブルズ2』も関係なく…31日(水)放送の『フレディ VS ジェイソン』なのです!!!
言わずとしれたホラー界の2大(モン)スター、『13日の金曜日』シリーズのジェイソンと『エルム街の悪夢』シリーズのフレディ・クルーガーがまさかのガチバトルを繰り広げる、これがホントのデスマッチ!

『フレディ VS ジェイソン』台本

これは、俺が「木曜洋画」で最も調子こいてた時期に、ノリで仕掛けた〈闘魂祭(とうこんまつり)〉のオープニング作品でありました。
ふきカエはもちろん新録で、フレディ(ロバート・イングランド)は極めつけ、青野武さん(今年4月逝去…残念です。合掌)。声のないジェイソンの分までしゃべり倒してくれました。もうサイコー!
唯一、DVD版から再登板願ったのが、ジェイソンの母役の来宮良子さん。2シーンだけの出演のため、アフレコ当日に本編を一時中断して、全員が見守る中、同じスタジオでワンポイント収録させて頂きました。「ジェイソン…ジェイソン…」とあの声で決めて頂いた後、「あんまり怖くなかったかしら?」と言い残してスタジオを出られた来宮さん。しみるねぇ…

追撃者 [DVD]
『追撃者』
レプリカント [DVD]
『レプリカント』

ちなみに他の〈闘魂祭〉エントリー作品は、スタローンの『追撃者』、ジャン・クロード・ヴァン・ダムの『レプリカント』など、これまたエクスペンダブルな顔ぶれでした。
すべて新録で、『追撃者』のスタローンはもちろん、ささきいさおさん。『レプリカント』のヴァンダムは、『ハンガー・ゲーム』ではヒロインを支える殿堂入りサバイバー(ウディ・ハレルソン)を貫禄たっぷりに演じている山寺宏一さんでした。
…と、無理やり『ハンガー・ゲーム』につなげたところで、皆さん、『フレディ VS ジェイソン』観てね!


[作品画像はAmazon.co.jpより]


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